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都筑区 文化

公開日:2023.07.27

南山田で伝統行事「虫送り」
市無形民俗文化財、4年ふりに

  • 提灯を先頭に、松明の列が続く

 南山田の伝統行事「虫送り」が7月22日に行われ、区内外から約500人が行列に参加した。主催は南山田町内会(宮本誠一会長)と南山田虫送り行事保存会(齊藤一雄会長)。4年ぶりの開催に宮本会長は、「(虫送りは)ただのお祭りではなく、後世に伝えなければいけない伝統行事。以前より人出は減ったが、開催できてよかった」と話した。

 「虫送り」はかつて田んぼの多かった地区で稲に付く害虫を追い払い、米の豊作を願うために行われてきた行事だ。

 「かつては他の地域でもやっていたこと。戦争で途切れた地区が多い」と同保存会の齊藤会長。南山田では1976年に復活し、コロナ前までは一度も中止はなかった。2005年には、横浜市無形民俗文化財に指定された。

150本の松明灯し

 当日は朝8時半から町内会や保存会のメンバーが松明を手作り。竹の先に石油と布を入れた空き缶を備えつけ、150本の松明を完成させた。

 山田神社を出発したのは、午後6時。提灯とお囃子を先頭に、地域住民らが列をなし、笛や太鼓の音色に合わせて「ヨーイヨイ」という子どもたちの元気なかけ声がまちに響いた。

 7時には松明に灯をともし、子ども会の参加者らが松明を手にして、再び行列を開始。夕闇に多くの松明の灯が揺れ、幻想的な光景が浮かび上がった。沿道には近隣住民が集まり松明行列を見守った。約1時間かけて到着した牛久保東の夏みかん公園では、松明をお焚き上げ。獅子舞なども披露された。

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