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都筑区 社会

公開日:2023.10.26

犯罪・事故が起きない街に

  • 区内の事故・犯罪状況について対談を行う3人

  • 住民と交流する署員

 都筑区内で日常的に発生する盗難事件などの犯罪や交通事故。犯罪や事故はどうしたら抑止することができるのか――。都筑警察署の山本隆生署長、都筑交通安全協会の加藤恒雄会長、都筑防犯協会の岩嶋伸幸会長の3人に交通安全と防犯の観点からインタビューを行った。

 ――自転車盗が増えています

 山本署長――10月14日までで、182件(昨年同月比で61件増)の自転車盗が発生しました。稀なケースですが、業者が集合住宅などにトラックを乗り付けて、まとめて盗難したのも件数が増えた原因です。

 ――盗難が起きやすい場所などはありますか

 岩嶋会長――商業施設や路上で起きた盗難が合わせて67件あります(10月14日時点)。雨の日に足代わりとして盗む人や酔っ払った人が軽い気持ちで乗っていくこともあるので注意が必要です。

 ――どのような対策が有効ですか

 山本署長――盗難される自転車の約7割が無施錠です。短時間でも必ず鍵をかけることはもちろん、ダブルロック、防犯登録なども有効です。

 ――都筑警察署としての対策は

 山本署長――商業施設周辺や駅前を重点的に巡回しています。また被害者のほとんどが学生であることを受け、7月に区内の小・中学校、高校に出向き、注意喚起のチラシを9000枚を配布しました。

 ――自転車事故も増えています

 山本署長――1件でも減らせるように、各外郭団体と協力して取組を行っています。交通安全キャンペーンでの啓発物の配布や青パトでのパトロールなど様々な形で協力していただくことで一定の成果が見込めます。また、区内の中学校で定期的に交通事故の様子を実演する「スケアード・ストレイト」を実施しています。目の前で事故を再現することで怖さを知ってもらい、ルールを守る重要性を伝えていけたらと思います。

 加藤会長――最近は自転車のルール違反もよく見かけます。子どもを乗せながらの信号無視などは危険なので絶対にやめて。子どもが真似してしまう可能性もあります。

街全体で事故・犯罪の抑止を

 ――都筑警察署としての目標は

 山本署長――犯罪や事故を未然に防ぐには警察の力だけでは限界があります。「人に親切」と署訓にあるように、私自身を含めて署員全員が地域の方々と良好な関係を築き、街ぐるみで1件でも多くの犯罪や事故を防ぐことが目標です。

 加藤会長――交通安全キャンペーンなどを通して、より一層の事故防止を呼びかけます。また、地域との交流を深め、協力・連携して事故のない都筑を作っていきたい。

 岩嶋会長――自転車盗などの小さな事件がたくさん発生するといずれ、大きな事件に発展することもある。犯罪の芽をしっかりと摘んでいけるように日々、警察と住民の顔の見える関係性を築いていければ。

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