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都筑区 社会

公開日:2024.02.29

ロシア侵攻から2年
勝田団地でウクライナ支援
在留避難民に日本食提供

  • 普段は4、5人がふれあい昼食会に訪れる

 ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて2月24日で丸2年が過ぎた。法務省が発表した神奈川県に在留するウクライナ避難民は167人(20日現在)。うち約130人は横浜市内で暮らす。公益財団法人横浜市国際交流協会の渋谷美佳さんは「終わりの見えない戦争で、滞在が長期化する一方、市からの支援は縮小傾向にある」と話す。

昼食会 知り合うきっかけに

 勝田団地には現在、ウクライナから避難してきた17人が暮らす。渋谷さんは「アルバイトや仕事をしている人が多く、生活の基盤ができてきた一方、言葉の壁は依然として課題」と話す。

 そんな中、互いに知り合うきっかけ作りに一役買っているのが、かちだ地区社会福祉協議会(中山くに子会長)の事業として約20年前に開始した「ふれあい昼食会」だ。基本は団地に住む65歳以上の一人暮らしと80歳以上の夫婦が対象だが、ウクライナの避難民には無償で提供している。「せっかく日本に来たのだから日本食を食べてほしい」とスタッフの朝倉弥生さんは話す。

 以前は、団地の第一集会所で一緒に昼食を楽しんでいたが、コロナ禍で弁当形式に。月1回、通常は第3土曜日に、参加費200円で手作り弁当を提供している。

 2月は24日に行われ、具だくさんのうどんと稲荷寿司がふる舞われた。毎回4〜5人のウクライナ人が訪れ、家族分あわせて約10食がでるというが、この日訪れたのは、南部オデーサ市出身のアルチェム レヴチェンコさん1人。日本での生活を「みんな親切で快適」と述べた。朝倉さんは「今の時代、どこで何が起こるか分からない。戦争が終わるまでは支援を続けたい」と話した。

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