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都筑区 文化

公開日:2025.06.05

昔を偲び感謝を込めて
大野屋で人形供養祭

  • 数多くの人形が並ぶ供養祭の会場

 仏事全般をコーディネートする「メモリアルアートの大野屋」による「人形供養祭」が5月26日、仲町台のヒューネラルリビング横浜で催された。

 供養祭には、法相宗大本山奈良薬師寺から後藤信行僧侶が招かれ、前日までに寄せられたぬいぐるみや日本人形、こけしの他、写真やアルバムなどの思い出の品々約3000点を供養した。

 当日の法要には、希望した約20人が参列。後藤氏と一緒に般若心経を唱え、焼香を行った。後藤氏は「供養祭は大切にしていた人形の役目が終わり、感謝の気持ちを表す場」と参列者に語りかけた。供養祭終了後は、自身のぬいぐるみや人形を探し、最後の別れをする人の姿も見られた。

 この日、緑区から来た女性(76)は、知人から供養祭の開催を教えてもらったという。女性は現在「終活」中で、自身の写真の他、親戚の遺影や亡夫の写真などを供養してもらった。「思い出は胸の中にたくさんあるので写真は無くても大丈夫だが、子どもたちは(写真を)残されると処分に困るだろうし、捨てるのはしのびないと思っていた。写真の供養をしてもらえるところを探していたが、近くの神社では(供養を)行っていないということだったので、供養祭のことを教えてもらえて良かった。供養祭では思わず涙が出ましたが、ほっとしました」と安堵の表情を浮かべ、会場を後にした。

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