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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2012.01.01

横浜DeNAベイスターズの球団社長に就任した
池田 純さん
東京都在住 35歳

若さを武器に球団に新風



 ○…「横浜DeNAベイスターズ誕生」。そのニュースと同時に発表された人事は、驚きと期待をもって迎えられた。球界最年少となる35歳での球団社長就任。短く切り揃えた髪にさりげなく流行を取り入れたファッションが、年齢以上に若く見せるが言葉には自信が溢れる。「ファンや市民をハッピーにしたい。それが全国に12しかないプロ野球球団としての責任だと思う」



 ○…若さに注目が集まるが、経営の手腕は折り紙つきだ。早大卒業後、商社や広告代理店を経てコンサルティング会社を設立。顧客の一つだったディー・エヌ・エーから請われ、07年に同社へ入社すると、経営幹部として成長を支えてきた。球団社長就任後は慌しい日々が続く。帰宅はいつも深夜だが「若さが僕の武器。無理はききます」と笑う。地域貢献について考える人材の公募を表明するなど、新しいアイデアを次々と形にしているが「過程で一喜一憂はしません」ときっぱり。「本当の成果はチームを強くすること、ファンをスタジアムに呼び戻すことですから」。経営のプロとしてあくまで結果にこだわる。



 ○…中区出身、泉区で小・中学校時代を過ごした「ハマっ子」。小学生の頃、野球チームの球友たちと何度も横浜スタジアムに足を運んだ。そこで躍動する大洋ホエールズの選手は「憧れの存在でした」。だからこそ球界参入の話を聞いた時、「やるのは僕しかいない」と直感した。ちょうど春田真会長も「社長は池田に」と考えていたという。積み重ねた経験と周囲からの信頼、そして故郷への思い。その全てがかみ合った瞬間に「大きな縁を感じます」。



 ○…実はどうしても獲得したいファンがいる。4歳になる娘だ。兵庫県育ちで大の阪神ファンという妻の影響でこれまではタイガースを応援していたという。「妻は文句を言っていますが(笑)、娘は必ずベイスターズファンにします。そのためにも強く魅力のある球団にしますよ」

 

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