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旭区・瀬谷区 コラム

公開日:2025.10.16

クロチク文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより189

昨年の夏は港南区をはじめ、全国でリュウゼツランの花が咲き、マスコミで大きな話題となった。数十年に一回咲くというのは、タケ類も同様である。モウソウチク、マダケと並んで三大有用竹のハチク(淡竹)は、稈(かん)(竹の幹)全体が白みを帯びており、タケノコは一番美味だそうだ。

 ここ数年ハチクが、横浜や町田市内の数カ所で開花している。開花は120年に一度といわれ、その後地下茎でつながる竹林全部が枯れて、世代を更新するという。

 そのハチクの1品種であるクロチク(黒竹)は、逆に稈(かん)が黒いのが特徴のタケである。直径23mm、高さは3〜4mで繊細な趣があり、茶室の庭などに植栽される。黒色を生かして装飾品にも利用される。瀬谷区長屋門公園にあるクロチクが、昨年から開花している。

 稈(かん)は枯れるが一部の地下茎は残り、徐々に再生すると言われる。しかし詳細な記録はほとんど残っておらず謎も多い。次の開花は120年後らしいので、一度見学に出かけてみてはどうだろうか。

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