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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2013.04.11

3月19日付で着任した旭警察署の署長
池田 雅彦さん
本村町在住 55歳

前向きに 解決する術(すべ)を

 ○…県警本部の薬物銃器対策課長や監察官などを務めてきたが、署長職に就くのは初めて。半月ほどの間に感じた旭区の印象は「緑が多くて自然が豊か。それでいて交通の便もいいから住みよい街」。署員には、前向きに考えて仕事に取り組むことを求めている。「できないと決めつけるのではなく『どうやったら解決できるか』をまず考えてほしい」。地域の期待に応えるべく、妥協は許さない。

 ○…機動隊・潜水部隊での訓練の日々が「あきらめない」姿勢に大きな影響を与えた。海上保安官を描いた物語「海猿」のような厳しい訓練で、出動時以外は毎日朝から晩まで身体的、精神的に鍛えられたという。潜水訓練は特に過酷で、意識を失う仲間もいたほど。「限界だと思っても、そこから頑張れることがあるんだと身をもって知った。自分で決めつけたらそこまでで終わっちゃうから」

 ○…刑事ドラマに憧れ、中でも「太陽にほえろ」が好きだった。「凶悪犯を捜査し、逮捕するという刑事像がかっこよかったんだよ」。高校生のころには警官になろうと決意し、大学4年時も民間企業には目もくれず地元の神奈川県警の採用試験だけを受けた。憧れの刑事ではないが、30代半ばで生活安全課長になると事件の捜査も担当するように。課員が4人と少なかったため、朝は覚せい剤事件、昼は少年の補導や行政事務、夜は風俗店の取り締まりと、目まぐるしい日も。それでも「事件が解決すれば助かる人がいると思うと、それがやりがいになる」。

 ○…休日の気分転換は妻とのハイキング。持家のある横須賀の海岸線や三浦半島を歩いて回り、海と山の両方を楽しんでいる。着任したばかりの今は、少しでも地域を知ろうと、勤務後に区内のまちを歩くのが日課。「至る所で署員を見かける。よくパトロールしていて頼もしく思うし、それは地域の人も同じなんじゃないかな」。リーダーとして率先し、足で稼ぐ日々だ。

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