横浜市会ポスターのデザイン公募で最優秀賞を受賞した 伊集院 正人 さん 川崎市在住 37歳
デザインの楽しさ 学生に
○…市会議員らが横浜市政について考える議場に、女子高生の姿。見慣れない光景に、思わず目が引き付けられる。「議会がどんなところで行われているかを知ってもらえるよう、具体的なイメージを訴求しました」。女子高生をモデルにしたのも、若者に興味を持ってもらいたいという狙いがある。「ポスターを通して、議会に親しみを持ってもらえれば」と作品に期待を込める。
○…東希望が丘の横浜システム工学院専門学校・情報デザイン科の教員。市会ポスターは学生の課題で、作品例として作っていたもの。サンプルながら、実際に議会へ足を運んで作り込んだ作品ということもあり、「せっかくなら」と応募を決めた。「学生のお手本となるようなものとして認めてもらえたのであれば、ありがたい」と教え子への思いをにじませる。
○…大阪府出身。子どものころから絵を描くのが好きで、高校卒業後は美術系の短期大学で映像学科を専攻した。就職したイベントプロデュースを行う会社では、さまざまなCGアニメーションを制作。「『ミュージックビデオを作る』という夢も、10年かかりましたがそこで叶いました。続けないといけない、って感じましたね」と振り返る。転機となったのが、アニメーション作家で恩師の相原信洋さんの死。「先生のおかげでアニメーションの素晴らしさを知った。本当に信頼できて、影響力のある人」。先生の背中を追い求め、自らも昔からくすぶっていた「先生」への道に進むことを決めた。
○…カメラが趣味で、主に人物写真を撮影する。「その人の『今』を撮りたいんです」。作品を作る上でも、常に写真には重きを置く。「今はパソコンで何でもできてしまうので、学生はあまり写真を使わない傾向にある。でも、学生たちにはいろんな表現方法があることを伝えたい。そしてデザインの楽しさを知ってほしい」と笑った。
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