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公開日:2025.12.19
中学野球菅フェニックス
4人が全国優勝に貢献
神奈川リーグ選抜で躍進
多摩区菅地区を拠点とする中学軟式野球クラブ「菅フェニックスクラブ」に所属する4人が、10月に愛知県で行われた「オールジャパンベースボールリーグ中等部2025全国大会」に、神奈川リーグ選抜チーム「KJBL」のメンバーとして参加し、初優勝に貢献した。同大会には神奈川県から単体チームも出場するが、昨年から県選抜も参加している。
4人はいずれも3年生。神奈川県のリーグで戦っているクラブチームの中から選抜され、19人のメンバーに入った。柳堂永光さん(桜美林中)は投手と外野手、苅込悠翔さん(稲田中)は外野手と一塁手、橘和歩励さん(同)は遊撃手、三竹陽太さん(はるひ野中)は二塁手として、チームの一翼を担った。
同大会は、中学軟式野球の普及や子どもたちの健全育成などを目的に、一般社団法人オールジャパンベースボールリーグが開催。全国から32チームが出場し、トーナメント式で頂点を目指した。KJBLは初戦で前年の優勝チームと戦い5対0と快勝。この試合で2本塁打を放ち勝利の立役者となった苅込さんは「選ばれて自信がなかったけれど、ここで自信がついた」、初回と最終回の守備機会を危なげなくこなした三竹さんは「大会が終わるまでの自信につながった」と振り返った。
続く2、3回戦、準決勝は、いずれも1点差の接戦をものにした。橘和さんは「2回戦で負けていて、無死3塁のピンチで味方の投手がけん制で刺して、チームが盛り上がった」と印象的な場面をあげる。準決勝でチームを勝利に導く三塁打を放った柳堂さんは「あの一本で流れを作ることができた」と述べた。
決勝は開催地・愛知県のチームを相手に5対3で勝利。神奈川県選抜に初優勝をもたらした。
宿舎で団結
「チームメイトのことを最初は何も知らなかったけれど、練習を重ねるうちにチームとしてまとまってきた」と橘和さん。大会前日の宿舎で食事などを共にしたことで「団結力が10割になった」と微笑む。菅フェニックスの選手が複数いたことも支えになった。柳堂さんは「普段と違うメンバーでもいつもの仲間がいてくれたので、自分のプレーが出しやすかった」。選抜チームに参加する際は、菅フェニックスの大村保延監督が「良い機会だから楽しんできなさい」と背中を押してくれたという。
全国の舞台を踏んで、スタミナ、守備、変化球への対応、パワーと、4人がそれぞれに課題を持ち帰ってきた様子。高校に進んで硬式に転向するという選手もおり、「課題を克服して高校で通用するようになりたい」と力強く語った。
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