神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 掲載号:2015年11月12日号 エリアトップへ

画業40年を迎えた旭美術協会の会長 井口(いのくち) 由多可(ゆたか)さん 笹野台在住 68歳

掲載号:2015年11月12日号

  • LINE
  • hatena

果てぬ思い キャンバスに

 ○…「絵で生活できるなんて思ってもいなかった。今でも不思議な感じ」と画家として歩んだ40年を振り返る。11月14日からは銀座で画業40年を記念した個展が開かれる。この20年間に描いてきた作品が一堂に揃う場だ。テーマは「旅」。ヨーロッパを中心とした世界各国の美しい風景画が、旅へ誘う。「私の絵を見て、『この場所に行きたい』と感じてもらうことが、一番嬉しい」と表情をゆるめる。

 ○…美しい朝焼けに包まれるモンサンミッシェルやセーヌ河畔の古都―。「旅への誘い」をテーマに世界各国の風景を描いてきた。歴史的な建造物や雄大な美しい景色をデッサンし、終わった後に飲む缶ビールは「格別の味」だ。以前と比べて、絵にも変化が生まれている。「昔は空や緑を描くのが苦手でした。でも、研究を重ねるうちに増えてきました」。今もなお、研究は止まらない。

 ○…画家として活動する前は、船会社に勤めていた。「海外駐在員になりたくて、学生時代から英語を猛勉強していました」。しかし、配属先は、海外勤務のない経理部。変動相場制の導入などもあり、業務は多忙を極め、体調を崩してしまった。そんな中、医師に趣味を持つようにと進められ、絵を描き始めた。誰にも師事することなく、書き続ける日々。安定が約束された会社も24歳で辞め、画家になることを決意。さまざまな困難があったが、28歳で初めて応募した現代洋画精鋭選抜展で入選。「遅めのスタートだったけど、運良くプロの画家になることができた」と笑う。

 ○…全国で個展を開催するなど活動は幅広いが、旭美術協会会長を務めるなど、地域文化の育成にも注力。旭区の公募展「旭美展」では、「毎年レベルが上がっている」と自分のことのように嬉しそう。画家として歩んだ道は、まさに天職だった。「絵は奥深い。画業50年を目指して、新たなテーマに取り組みたい」。次なる作品の完成が、待ち遠しい。

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

吉田 明弘さん

瀬谷警察署の署長に就任した

吉田 明弘さん

瀬谷区二ツ橋町在勤 53歳

5月2日

寺澤 慶さん

左近山団地の学生団体「サコラボ」の代表を4月から務める

寺澤 慶さん

旭区左近山在住 22歳

4月18日

村田 浩一さん

25周年を迎えるよこはま動物園ズーラシアの園長を務める

村田 浩一さん

旭区上白根町在勤 71歳

4月11日

朝木 秀樹さん

横浜隼人中学・高等学校の校長に4月1日付けで就任した

朝木 秀樹さん

阿久和南在勤 61歳

4月4日

真山(さのやま) 英二さん

一般消費者向けのセミナー「失敗しない老人ホームの選び方」の講師を務めた

真山(さのやま) 英二さん

二俣川在住 50歳

3月28日

乾 充さん

4月1日付で横浜市旭区民文化センター・サンハートの館長に就任する

乾 充さん

二俣川在住 60歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月2日0:00更新

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

旭区・瀬谷区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook