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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2017.01.26

日本デコずし協会認定マイスターとして「アジア各国伝統料理体験教室」で講師を務めた
前田 恵美 さん
白根在住 42歳

子どもの笑顔が原動力

 ○…太巻きの切り口が絵柄になった「デコ巻き寿司」。「工作みたいな料理なんです。家にあるもので、気軽にできます」とデコ巻き寿司の魅力を語る。先日行われたアジア各国伝統料理体験教室では旭区のマスコットキャラクター「あさひくん」をオリジナルのレシピで製作。「みなさんとても上手でした。地域の方にデコ巻き寿司のことをもっと知ってもらえれば」と明るい声で、イキイキと話す。

 ○…かわいらしい動物やキャラクターなど、さまざまな柄を作るデコ巻き寿司。日本デコずし協会認定マイスターの資格を持ち、自宅で教室を主宰するほか、地域や企業のイベントで講師も務める。「難しそうと言われることも多いですが、コツをつかめば誰でもできます」。巻き寿司の世界を知れば知るほど、興味は和文化にも広がった。今では、着付けも習得。「和文化をもっと発信したい」と話す。

 ○…モノづくりが好きで工業高校に進学。卒業後は、電力会社や建設会社の現場で働いた。「それまではおしゃれも料理も全然してませんでした」と振り返る。転機は結婚・出産。長女は食が細く、そのことで育児に息詰まったことがあった。悩んでいたときに出合ったのが、デコ巻き寿司。「これなら食べてくれるかも」と作ってみると、長女は喜んで食べてくれたという。「本当に嬉しかった。もっと上手になりたいって思いました」。子どもの笑顔が原動力となり、今では自分の代名詞となる仕事となった。

 ○…小4、小2の双子、4歳の4姉妹の母親。仕事をしていることで、「子どもに我慢をさせていることがあるかも」と悩むこともあった。だが、子どもたちもデコ巻き寿司のファンで、リクエストされることも。「子どもたちは、この私を認めてくれている」。子どもたちの応援は大きな活力だ。「忙しくしていることもあるけど、メリハリがある。それが頑張りにつながります」。はつらつとした、一番の笑顔を見せた。

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