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旭区・瀬谷区 社会

公開日:2019.05.16

コウノトリが誕生
ズーラシアで13年ぶり

  • 誕生したメスのコウノトリ(5月5日撮影、同園提供)

 よこはま動物園ズーラシアで4月8日、コウノトリのメスのヒナがふ化した。同園では遺伝的多様性を維持しながら計画に則り繁殖を進めており、2006年以来、13年ぶりの誕生となる。18年2月に東京都多摩動物公園から来園したペアの子で、今年1月末から雌雄共同で大きな巣を作り始めた。3月上旬に産卵し、現在は健やかに成長している。

 コウノトリはロシアアムール川流域と中国南東部に分布。国際自然保護連合(IUCN)では、ごく近い将来において野生での絶滅の危険性が極めて高いとされている。シベリア南東部と中国東北部で繁殖し、冬季には中国南東部に渡って越冬。日本でも1959年ごろまでは繁殖していたが、現在では冬鳥としてまれに1羽から数羽が飛来するのみになっている。

 56年には、国の特別天然記念物に指定。05年に兵庫県立コウノトリの郷公園で、飼育下で繁殖した個体の野生復帰を目指す試験放鳥が開始され、順調に生息数は増加している。昨年12月末現在、国内では、17園館で193羽(オス99、メス94)を飼育。神奈川県内では同園が唯一で、今回生まれたヒナを含めて5羽(オス2、メス3)が飼育されている。ヒナの名称は飼育員によって今後決定されるという。

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