旭区版 掲載号:2019年10月3日号 エリアトップへ

NHK交響楽団で首席トランペット奏者を務める 菊本 和昭さん 区内在住 38歳

掲載号:2019年10月3日号

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「完璧」ないからこそ

 ○…担当する年間公演数は50回以上。ソロやアンサンブル活動も精力的に行うため、国内を飛び回る日々を送る。本番、リハーサル中は緊張の糸で引き締まる。それをほぐすのが、睡眠と帰宅してから2人の娘と遊ぶこと。「一緒にテレビゲームをしたいから『今日は仕事?』ってよく聞かれる」と微笑む。緊張からの緩和の時間が、エネルギーの源にもなっている。

 ○…兵庫県西宮市出身。6歳上の姉が中学校で入った吹奏楽部が全国大会に出場。両親と応援に行き見た全国の舞台に憧れを抱くようになり、自身も中学で吹奏楽を始めた。仮入部ではホルンを担当していたが、先輩の指示で急遽トランペットに。「目立ちたがりの性格に向いていたのかも」。しかし、3年間で全国出場は叶わず。高校でリベンジを果たすため、全国出場校へ進学した。

 ○…高校では2年連続全国に出場したものの、惜しくも3年生では果たせなかった。2年生の時、恩師から音楽大学進学を勧められ自分自身の可能性を試したくなった。3年生で全国出場を果たせなかった悔しさがバネとなり、「トランペットで日本一になること」が夢に。京都市立芸術大学進学後は積極的に国内外のコンクールに参加。2002年から03年にかけて国内で行われた3つのコンクールで1位を獲得し、大学院在籍中に京都市交響楽団へ。そして「30代を前にラストチャンス」と臨んだNHK交響楽団に12年、入団を果たした。

 ○…今目指すのはトランペット奏者として「目標とされる人になること」だ。「トランペットは40代からが技術力のターニングポイント」と言い、「経験値とともに技術も伸びるようにしていきたい」と前を向く。「いつまで経っても、完璧には演奏できない。だからこそ続けていける」

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