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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.05.25

白根地区センターで6月22日、とんぼ玉の体験講座を行う
吉田 幸子さん
中白根在住 74歳

「ドキドキわくわくの工芸」

 ○…20年ほど前から、旭区や青葉区、緑区を中心にとんぼ玉の作り方を教えている。「とんぼ玉の魅力はさまざまな色のガラス棒を溶かし、2、3cmの玉に模様を付けて、世界に一つだけの作品ができること」と語り、全く同じものを作れないという。「ガラスを溶かす間は、緊張でドキドキ。でも仕上がりが楽しみでわくわくする作業です」。今回の講座では作ったとんぼ玉をキーホルダーやネックレスにして楽しめるという。

 ○…とんぼ玉を作り始めたのは22年前。元々ガラスの工芸品が好きで、通っていたステンドグラス教室が閉鎖してしまい、代わりの趣味を探していた際に出会った。「繊細さや奥深さに魅了されて、各地を周り作品を見たり、習ったりしました」。その中、相棒である堀場伸子さんとの出会いも。「ワークショップをしていた彼女に話しかけたら、初対面なのにすごくフィーリングが合っていました」。だからこそ20年近く一緒にやってこれたという。

 ○…青森県出身。大学進学のため上京し、その後は横浜市の小学校教諭に。10年ほど旧大池小学校にも務めた。「とても好きな仕事でした。でも3人の子育てと両立している最中、体が追い付かなくなってしまって」。体調不良になり、数年は持ちこたえたものの、55歳で退職を余儀なくされた。「でも、踏ん切りをつけたからこそ、とんぼ玉に打ち込めました」。

 ○…今後の活動については「もちろん楽しみながら、自分にしか作れないような作品を作っていきたい」と意気込む。地区センターなどでの活動や、ワークショップイベントへの参加で「少しずつとんぼ玉を広げていけたら」とも話す。とんぼ玉に描かれた模様を見つめながら、静かにほほえんだ。

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