旭・朗読ボランティアの会 旭(あ)・久(く)・恵(え)の代表として、10月開催の旭いきいき朗読講座で講師を務める 上野 廣さん 白根在住 75歳
「読書を深めるには朗読を」
○…9月から申し込みが始まる「旭いきいき朗読講座」。旭図書館から打診があり、今回初めて開催。「朗読とは何か、朗読をする良さとは何かを伝えたい」と意気込む。ただ読むよりも、声に出すことで言葉のリズムを感じたり、内容の奥深さを味わえたりできるという朗読。「本の楽しみ方が変わる。これを機に、より本を好きになってもらえたら」
○…埼玉県に生まれ長崎県や都内で育つ。大学卒業後は水産系の会社に勤め、25歳のころに父が白根に家を建て、旭区へ。29歳で結婚し2人の子宝にも恵まれ順風満帆の日々。しかし16年前、妻が病に倒れ51歳でこの世を去った。「どれだけ妻に支えられていたか気付かされた」。以来、自分も誰かを支えられる人生にしたいと考え、同居する父や息子たちの生活を支えながら、63歳まで会社に勤めた。
○…朗読と出会ったのは、定年間際。先輩の「余生を楽しむために趣味を見つけるべき」という言葉がきっかけに。何かないかと探していた際、メジャーリーグヤンキースの88歳の球場アナウンサーを知り「話すことなら何歳でもできるはず」と、市内で行われていた朗読講座を受講。それだけでは足りず、仕事帰りにNHK主催の講座にも通った。10年前に偶然出会った仲間と「地元で久しくボランティア活動をしよう」という思いの下、旭・久・恵を立ち上げ代表に。現在は9人のメンバーをまとめる。
○…半分が未経験者だった会のメンバーも、力をつけ、さらにボランティア活動に力を入れていく過程。「みんなの活動を支えていきたい」と語る。個人としては、一方通行で聞かせるだけではない、読み手と聞き手が一緒に感動できる朗読を目指し、日々作品選びと練習に打ち込む。
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