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旭区・瀬谷区 文化

公開日:2023.10.26

市沢町 長見寺
境内に残る 小学校の軌跡

  • 仏像や石碑が多く並ぶ、長見寺の境内(写真上)と筆塚(同左)

 旭ゆかりの武将・畠山重忠の子孫が、戦いで討死した同族の霊を弔うために創建したとされる「長見寺」。

 市沢小学校は、1873(明治6)年に開校したものの、当初は校舎が無く、地域住民の家で子どもたちが勉強を教わっていた。そこで1878年に、住民たちがお金を出し合い、長見寺の境内に校舎を建設した。

 住職の渡井起彰さん(53)は「寺子屋のような形で、寺の住職が教員として子どもたちに勉強を教えていた。何回か暴風雨などで校舎が壊れてしまったが、その時は本堂を貸してそこで勉強していたそう」と話す。

 当時の資料は、関東大震災などで焼失してしまい残っていないとのことだが、1883年に建造されたという筆塚が境内に残っており、当時を語る数少ない史跡となっている。渡井さんは「勉強で使っていた筆や鉛筆を、使った後に供養していたそう。物を大切にする精神があったのでは」と説明してくれた。

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