オニタビラコ 文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより184
春の七草の「ホトケノザ」は、シソ科のホトケノザ(仏の座)ではなく、キク科のコオニタビラコ(小鬼田平子)のことである。
コオニタビラコよりもずっと大きな、キク科オニタビラコ属の植物にオニタビラコ(鬼田平子)がある。オニタビラコは秋に芽生え、冬は地面にロゼット状に葉を広げ、早春から50cm程も花茎を伸ばし、1cm位の黄色い花を多数咲かせる。
1種と思われていたオニタビラコは最近になってアオオニとアカオニに分けられるようになった。基本種のアオオニタビラコ(青鬼田平子)の葉は緑色で、細い緑色の花茎を何本も立ち上げる。公園や道端など街中に多く、春から秋までポツポツと咲いている。
これに対してアカオニタビラコ(赤鬼田平子)は葉に赤味があり、太い赤紫色の花茎を1本だけ立てる。野原や畑地などの自然的な環境を好み、春にだけ花を咲かせる。
なかには交雑して中間的な個体もあり、アイオニタビラコなどと呼んでいる。青鬼か赤鬼かを見極めながら、瀬谷区内をゆっくり散策するのも楽しいことであろう。
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