戻る

旭区・瀬谷区 コラム

公開日:2025.08.21

ムクゲ文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより187

 夏を彩る代表的な花木の一つにムクゲ(木槿)がある。観賞用として公園や民家の庭木、鉢植え、生垣など様々な場所に植えられているのが目に入る。本種は中国原産と言われているが、日本でも古く奈良時代から栽培されているアオイ科の落葉樹で3〜4mになる低木である。

 幹は灰白色で直立して枝分かれする。葉は4〜10cmの卵型で互生、鋸歯があり先端が浅く3裂する。花は直径5〜7cmの5弁花だが、一重咲きの他八重咲き、半八重咲き等変化が多く、花色も基本は紅紫色だが、白色、桃色、紫、白色の中央部が紅色(底紅と呼ばれる)等多くの園芸種がある。

 7月〜9月、新梢(しんしょう)の葉の付け根に花芽が付き、色美しく見ごたえのある一日花を次々と咲かせて人々の目を楽しませてくれる。刈り込みに強く、挿し木や実生で増やしている。又、乾燥させた蕾を胃腸薬としても使われているとのことである。因みに、ムクゲは隣国の韓国では、「ムグンファ」と呼ばれ、国の花とされている。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS