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旭区・瀬谷区 社会

公開日:2025.09.04

警察、消防
テロに備え合同訓練
園芸博に向け連携強化へ

  • 消火訓練にあたる消防士

 8月6日、瀬谷警察署(木暮勝署長)や瀬谷消防署(細川直樹署長)、旭警察署(小林三季署長)などによる広域の合同テロ対策訓練が細谷戸エコ広場=瀬谷区瀬谷町=などで行われた。旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)が会場のGREEN×EXPO 2027(国際園芸博覧会)で発生したテロを想定し、事件発生時の対応や連携を確認した。

 合同訓練は園芸博の開催に向け、管轄内の署として来場者や区民の安全を守るために有事対応の力をつけるべく、警察と消防の連携・情報共有の強化が目的。大和や海老名、厚木の警察署なども参加した。

 当日は、「園芸博会場の駐車場で4人の犯人グループが車に放火し各々が逃走を図った」ことを想定し、進められた。各地の警察署は逃走した犯人グループの確保、消防は炎上した車の消火と車内にいる人の救助、それぞれの任務を遂行した。

 訓練後の講評では「初動対応について確認が取れた。現場での正確な対応が求められるため、引き続き役割分担の明確化や連携強化に努めよう」と締めくくられた。

 「今回は基礎的な訓練だった。基本を押さえ何が起きるかわからない状況の中、お互いの動きを把握し、連携強化へ活かせるように」と話す細川署長。役割を明確化することもポイントだという。役割として消防は怪我人の移動や救助、救急対応、また日頃から燃えやすい素材など危ない建物の安全性の確保。警察では大阪・関西万博で起きた事件・事故の把握と検証、地域の人や来場者の交通整理・誘導などがそれぞれ挙げられた。

 訓練を振り返り木暮署長は「いざという時に動ける必要があり、予測不能な事態に備え多様なケースを想定した訓練を実施していきたい」と話した。今後の訓練に関しては未定で、今回の合同訓練の検証を踏まえて調整していくという。

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