旭区・瀬谷区 社会
公開日:2025.09.27
横浜市の瀬谷消防署
地域の生徒に救急車の適正利用を啓発
横浜隼人中学・高校で授業
横浜市の瀬谷消防署はこのほど、横浜隼人中学・高等学校で、救急車が必要となるけがや病気などを未然に防ぐ「予防救急」や適正利用について啓発する出前授業を実施した。
この取り組みは、救急車の出場件数が増加しているなか、”本当に必要な人を助けられなくなってしまう”ような現状を背景に、地域の生徒にその問題について考えてもらう狙いがある。
高校3年生の80人を対象にした9月1日の授業では、同高校の教員や消防署員による救急車の適正利用を題材にした劇を披露。その後生徒たちは、救急車出場がひっ迫している現状や、急なけがや病気で救急車を呼ぶか迷った際に電話する「♯7119」も学んだ上でディスカッションし、「不必要な場面で救急車を呼ぶのは良くない。♯7119の活用や、夜間急病センターの利用によって、命の危険がある人に助けが行き渡れば」と発表していた。
細川直樹署長は、「瀬谷区内に配備されている救急車は4台。ひっ迫すると、みんなや知り合いが本当に必要な時に助けられなくなってしまう」と生徒に呼びかけた。
授業に参加した齋藤翔英さんは「想像していたより救急車が足りておらず驚いた。♯7119と119番の使い分けを意識したい」と話した。
今後、授業に参加した高校3年の生徒たちは学んだ内容を基に、消防と連携して啓発動画を作成する。12月から地域の公共施設やSNSなどで発信する予定だ。
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