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グランドスラム出場を目指し、今月スペインのテニスアカデミーに入門する 市川 誠一郎さん 釜利谷東出身 31歳

掲載号:2016年4月28日号

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「成し得ないことを成す」

 ○…7年前、テニス経験ゼロの25歳が目指したのは最高峰のグランドスラム出場だった。前代未聞の挑戦だが、2014年には五輪選手発掘を目指す合同トライアウトで最終候補に。熱意に打たれた仲間の輪が広がり、支援金を得てスペインに渡る。「身近な人や店のワッペンでいっぱいのシャツを着た選手が、試合で勝ったらどんなに素敵だろう」。声援を背に「常識外れの夢」に一歩近づく。

 ○…開成中高から東京大学へ。自ら目標を定め、週間計画を立てる小学生だった。「クリアできないと嫌だった」と笑う。一度は音楽家を志すも、音楽院進学を目前に白黒つけ難い価値観に葛藤するように。ならば「勝ち負けで全てが決まる世界に身を置こう」。能力を試すため個人競技かつメジャーなテニスを選んだ。学歴に関心はない。よほど「誰にも成し得ないことを成す」ことに興味があった。

 ○…不可能と笑われようと本気だった。12時間の練習を1年続け、藤沢市のアカデミーの門を叩く。「5分で次元が違うと分かった」。テニスに人生を捧ぐ実力者が集う場。1年努力した素人などあり得ないが「ジュニアに良い影響を与え得る」と入門を許可された。誰よりも早くコートに行き、誰よりも遅くまで練習。合間のアルバイトで食いつなぐ。だが、数球打っては怒号を浴びる日々が3年続いた。「本当にだめなのか」。そんな心を救ったのが2歳下のコーチ。誰もいない山奥のコートまで2人、原付を走らせる。雨の日も休みの日もつき合い、長い愚痴に耳を傾ける。「ただ、僕に上手くなってほしいと言うんです」と声を詰まらせる。

 ○…光が見え始めたのは約1年前。0勝だった国内ツアーで白星がつくように。だが、目標はさらに上。「感謝している人のために勝負にでないと」。昨年末、渡西を決断した。未熟だが築いてきた土台がある。「才能もない、始めた年も遅い。でも努力で切り開ける。示せるのは自分しかいない」

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