泉警察署の署長に着任した 則次 誠二郎さん 和泉町在住 53歳
ひたむきに「誠」貫く
○…着任し、署員に訓示で伝えたのは、現場を大切にすること。「それぞれの課が一つひとつの現場を大切にし、丁寧な仕事をすることで、地域の安心・安全につながっていく」と語る。座右の銘は「至誠天に通ず」。真心を持って事に当たれば、好結果がもたらされる―。署員への訓示もこの信念からだ。自身の名にもある「誠」の一文字。名に負けないよう「誠」を貫いていきたいと力強く語る。
○…県警刑事部鑑識課長を経て、署長に着任。警察学校の教官を務め、学生と汗を流した時期もあったが、警察官人生のほとんどを、凶悪事件を扱う刑事部捜査第一課で過ごしてきた。今回、自身にとって初めての署長職だが「プレッシャーも不安もまったくない」とキッパリ。泉区30周年の節目の年に署長を任され、一層気が引き締まる思いだという。「わざわざあいさつに訪れてくださる方もいて、大変うれしい」。早くも区民の温かさを肌で感じているという。
○…岡山県で生まれ、小学生の時に茅ヶ崎へ。刑事への憧れを抱くきっかけになったのは、小学生のころに見たドラマ『太陽にほえろ!』だった。「子どもだったから単純にかっこいいなと」。照れ臭そうに当時を振り返る。夢を叶えるために少年時代から剣道にも打ち込んできた。「でも成績は全然だめですね」と首を振る。職場結婚し、2人の子どもを授かったが、昼夜問わず、多忙を極める日々。「家族サービスがなかなかできないのが刑事の辛いところ」と苦笑い。
○…先輩から受け継いできた伝統を守りつつ、サイバー犯罪などの新たな課題にも取り組んでいかなければならないと語る。泉区は年々犯罪発生件数が減少しているが、振り込め詐欺の発生はまだまだ後を絶たず、先日も未遂事件が起きたばかり。「平和な町だからこそ油断はしないでほしい。署員とともに、緑豊かで人情のあるこの泉区を守っていきたい」
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