神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2017年12月14日 エリアトップへ

「あいうえお」に厚労大臣表彰 松風学園でボラ活動30年

社会

公開:2017年12月14日

  • LINE
  • hatena
(左から)泉澤さん、笹岡さん、小池さん
(左から)泉澤さん、笹岡さん、小池さん

 知的障害者の生活介護型施設「横浜市松風学園」で活動するボランティア「グループあいうえお」が、11月22日に開かれた「全国社会福祉大会」でボランティア功労者厚生労働大臣表彰を受賞した。

 ボランティア功労者表彰は、福祉分野などの活動を率先して行い、その功績が特に顕著であると認められた個人・団体・学校に贈られるもの。選考基準には、活動年数や表彰歴もあり、受賞自体が地域で永年活動している証でもある。

 「グループあいうえお」の現在のメンバーは、代表の笹岡弓子さん、泉澤春美さん、小池純子さん、中込敦子さんの4人。もとは各自が個人ボランティアだったが、まとまることで幅が広がると考え、1987年に立ち上がった。以来、グループとしては30年に渡り活動を続けている。

 活動は毎週木曜日の週1回。最重度で言葉でのコミュニケーションが困難な利用者を中心に、散歩や食事の介助などを行っている。同園職員によると「利用者それぞれの特性を理解して対応するとともに、温かい声がけを続けてくださっている」と話す。活動は介助といった支援にとどまらず、衣類の補修や古着を再利用した使い捨ておしりふきの製作にも及ぶ。

 「楽しいことはみな同じ」。これがグループの合言葉。散歩に出かけたり、一緒に食事をしたり、行事に参加したりと利用者と触れ合うことにメンバー一人ひとりが喜びを感じている。代表の笹岡さんは「『今度はいつ来るの?』という言葉がうれしくて気づけば30年。周囲の方々の協力があってこそ」と笑顔で振り返る。

 「あいうえお」の由来は、グループとしての姿勢を表す「あなたのいつもうしろからえがおをおくるボランティア」からとったもの。力まず、押し付けず、やり過ぎず―。ただ自然体で人と人との関わりを楽しむ姿勢は利用者からも評判だ。受賞を報告した12月7日の学園忘年会。会場からは「いつもありがとう」の声と拍手が響いていた。

衣類の再利用作業
衣類の再利用作業

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook