中田連合自治会がこのほど、昨年の創立50周年にあわせて約20年利用されてきた中田町会館の看板をリニューアルした。行書体で書かれた看板は同地区在住の書道家・清水六穂さん(本名清水眞司さん)が筆を入れた。
看板は縦153センチ、幅27センチの一枚板で、会館が落成した1997年4月29日から使用されていたもの。経年劣化により墨で書かれた看板の文字が見えなくなっていた。古くなった看板を見た清水さんが、同連合自治会会長の望月栄さんに書き換えを提案。昨年夏頃から制作が始まり、9月に完成した。
以前使用されていた看板も清水さんが執筆した。印字で記したような四角い文字で書かれていたものから、今回は行書体を用いた力強く太い文字に変更。そのきっかけは、同会館で開催された落語会でのぼりを見た時。清水さんは、「太く力強いのぼりの字にインスピレーションをもらい、みんなが目につくような太く大きな字を書こうと思った」という。
さらに、清水さんは一文字ずつノミを使って文字を削り出し、そこに再び墨を入れて立体感のある重厚的な看板に仕上げた。保存性を高めるために、上から塗料を重ねた。
清水さんは毎日書道展参与や毎日篆刻会の理事などを務める。30代で中田地区に越してきて以来、自治会活動などに参加。会館の看板や記念紙の題字などで協力している。
望月会長は、「50年の区切りを迎えて会館も新しくなった。これからもたくさんの人が集まる場所として、地域の人に活用してもらいたい」と話した。
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