新橋町にある「学校法人翠伸学園ぬくもりの森しんばし やよい台こども園やよい台幼稚園」がこのほど、総務省消防庁から消防団協力事業所に認められ、区内初となる消防庁からの表示証を交付された。
消防団協力事業所表示制度とは、事業所の従業員が消防団に入団していること、就業時間中の従業員の団活動について積極的に配慮していること、災害時等に事業所の資機材等を団に提供するなど協力していることなどが認められ、こうした社会的貢献などをしているとして、事業所ごとに認定されるもの。
市では2007年にこの制度を導入し、区内では(社福)たちばな会特別養護老人ホーム天王森の郷、有限会社政清建設、そして同園の3カ所が市消防団協力事業所に認定されている。
総務省消防庁による認定は、各市町村の認定を受け、さらに従業員数に応じた一定の団員がいること、団活動に積極的に参加していることなどが条件。同園は昨年3月に初めて横浜市から協力事業所の認定を受けていた。市の認定は2年ごとに更新する。
今回は総務省消防庁から「実績が顕著で地域の防災力の充実強化に寄与している」として、同園を3月付で認定。表示証の交付が3月22日に同園で行われた。
表示証は泉消防署の森田清署長が同園の鈴木浩園長に手渡し。森田署長は「消防団活動への理解、子どもたちへの普及を進めていただいた」と感謝を伝えた。
保育所として防災・防火を
同園では、幼稚園とこども園で45人の従業員が勤務。うち8人が消防団活動に従事している。鈴木園長は第2分団で分団長を務めた経験があるなど、団員として約20年勤務。「団員の減少や世代交代など抱える課題の解決の糸口になれば」と従業員の団活動を積極的に推進してきた。
また、同園では毎月避難訓練を行い、さらに地域の消防団員を招いた消火訓練を実施するなど、子どもたちへの消防活動普及にも貢献している。
鈴木園長は「大きくなった時に消防士や消防団員になりたいと思う子どもたちが増えたらいい」と話す。園での避難訓練など、理解できなくても「活動した」という記憶が残ることも必要。「保育所として子どもたちにどう防災・防火を伝えるか。今回の認定を受けたことを、地域に貢献していけるよう生かしていきたい」と抱負を語った。
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