みんなで楽しく健康に

　○…５月に就任以来、多方面へ出かけることが増え、会長という職責の重さを実感。それでも「趣味や日課を問われても、すぐには思いつかないな」という自身にとって、資料づくりや会合等に追われる日々は新鮮でいて、おもしろい。あっという間の３カ月に「右も左も分からないけれど、新しいアイデアも出さなければなりませんね」と。すっと伸びた背筋と穏やかな口調が印象的だ。

　○…89の単位クラブからなる泉区シニアクラブ連合会。４月現在で会員は約６３００人だ。それでも人口割合から考えれば、まだまだ増強の余地があると考える。目的は活動の幅を広げることや、今ある活動を次へつないでいくことだけではない。「私がそうでしたが、家で過ごす時間が増えたころ、外出のきっかけになった」と。スポーツや文化活動に親しむことで、心身の健康づくりにつなげたい狙いもある。

　○…「活動だけでなく、そこから生まれる地域の絆を伝えることが大事なんでしょう」。自身は友人に誘われたゲートボールがきっかけで地域の皆で集まり、一緒に汗を流す楽しさに気づいた。ペタンクやノルディックウォーキングなど、経験したことがなかったスポーツにも出会えた。スポーツで始まった人付き合いは少しずつ広まり、気づけば声かけや安否確認が当たり前の関係が増えた。「あの時、誘って頂いたことに感謝ですね」

　○…地域活動について聞けば、目を落とすことなくスラスラ返ってくるが、自身のことになると途端に「うーん」と考え込む。やっと出てきたのは「車が好き、運転が好き」。東北から九州まで、出かける時は車が基本。地域性あふれるドライブインに寄るのも楽しみだ。「電車の乗り換えは難しい。都内なんか、もっぱら車だよ」とほほ笑んだ。