プロ野球ドラフト会議が10月25日に都内で行われ、横浜隼人高校出身の左澤優選手(23歳/JX―ENEOS野球部)と、瀬谷リトルシニア野球協会出身の鈴木翔天(そら)選手(22歳/富士大学)が指名された。
隼人で活躍
左澤選手は、オリックス・バファローズから6巡目指名を受けた。相模原市の出身で、横浜隼人高校野球部時は3年春の県大会優勝の原動力になった。その後、横浜商科大学を経て、社会人チームのJX―ENEOS野球部へ入った。
140Km台後半の直球と、鋭く曲がるスライダーが武器。指名については「喜びよりも驚きの方が大きかった」とコメント。オリックスとは昨年の関西遠征で試合した経験があるといい、「活気があって、いつかこのチームでプレーできたらと思っていた」という。
「心身ともに強く、タフネスな選手だった」と振り返るのは、横浜隼人高校野球部の水谷哲也監督だ。「バッターにとって嫌なピッチャー。牽制やフィールディングのレベルも高い」と話す。オリックスには、4年前のドラフトで指名を受けた宗佑磨選手がおり、「2人でチームを盛り上げていって欲しい」とエールを送った。
瀬谷リトルで野球を始める
東北楽天ゴールデンイーグルスから8巡目で指名された鈴木選手。旭区の小学校出身で、6年の時に少年・少女硬式野球チームの瀬谷リトルシニアに入団した。
向上高校(伊勢原市)卒業後に、岩手県にある富士大学に進学。ストレートの軌道から曲がるスライダーとチェンジアップが持ち味で、大学3年には北東北地方の大学リーグで史上初となる完全試合も達成している。
指名後の記者会見では楽天について「ファンにとても愛されている球団」と印象を話し、「ゲームを作れる、応援される選手になりたい」とプロでの抱負を語った。
瀬谷リトルの監督で、鈴木選手を指導していた神康裕さんは「当時は飛びぬけた印象ではなかったが、とにかく努力家。大学で急成長し、うれしい」と喜ぶ。チーム練習以外にも、朝にロードワークする姿をよく見かけたといい、「プロになっても、小学生の頃のように努力を続けて、活躍してほしい」と話した。
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