新橋コミュニティハウスでチョークアートの講師を務める 関口美樹さん 新橋町在住 48歳
好きなものを描く
○…今にも駆け出しそうな犬、肉厚のおいしそうなハンバーガー…。新橋コミュニティハウスで開催中のチョークアート展を訪れた人たちが食い入るように見つめている。2010年からスタートして以来、同館で自身が講師を務める教室の生徒らの作品を展示する恒例イベント。「一人ひとりの個性が輝く作品がたくさん。じっくり見ていってほしい」と呼びかける。
○…一目見て印象に残ったのは「発色の鮮やかさと、指で混ぜ合わせることで自分だけの色を生み出せる技法」と振り返る。10年ほど前、たまたま商業施設の体験ブースでその存在を知り、すぐにのめりこんだ。家事と育児の合間を縫って専門スクールにも通学。翌年にはプロ資格を取得した。「愛犬たちを描いているときが一番幸せです」
○…主婦が多いこともあり、自身が教える教室では、堅苦しさを出したくなかった。「のんびり息抜きしながら好きなものを」とたどりついたのは、あえて課題などは与えず、希望者には下書きを用意するスタイル。ある程度のレベルが担保されることに加え、生徒たちが工夫に頭と時間を割く余裕が生まれ、一人ひとりの個性が発揮された作品が生まれるようになった。「苦手意識を持たず、何でも心から楽しむことが上達への近道です」とにこやか。
○…「常に新しいものを取り入れないとワンパターンになる」と、気になったら何でもすぐにチャレンジする行動派。最近はフラワーアレンジメントや犬用のお菓子作りに熱中しているとか。しかしどんな趣味も創作時のレイアウトや色使いの参考にしたりと、アートの構想に繋げている自分がいる。「こうやって身についた知識や、ひらめいたアイデアを生徒さんにも伝えられたらいいなって」とほほ笑んだ。
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