泉区地域協議会会長を務める 松浦 紀明さん 和泉中央北在住 78歳
人も地域も支え合い
○…区政に地域住民の考え方や思いを反映する枠組み「泉区地域協議会」。区長の諮問機関としての位置付けで、地域課題の解決、地区の情報交換、自主事業評価が主な役割だ。区独自の取り組みとして2009年に始まり、自身は2014年から役員として参加。今年会長に就任し「住みたい・住んで良かったと思える街づくりに尽力したい」と意気込む。
○…活動10年の今年、区長から依頼されたのは「これまでの活動総点検」と「仕組みの検証」の2点だ。少子高齢、人口減少など社会構造が大きく変化する時代の中でも「泉区らしさ」を保つには、一層の地域自治推進が不可欠と自身も感じていたところ。委員が役割を再確認するばかりでなく、地域課題整理から提案・要望、区政反映に至るフローを住民にも分かりやすくしたい考え。
○…泉区に移り住んで約45年。「今の泉が好きだから、自然と将来の姿を考える」と。和泉東町内会長時代には、地域活動に若い力を取り込もうと「青年部」の立ち上げに奔走。地域を回り一軒一軒に、手作りの趣意書を配り、結成の意義と効果を説明。2013年に発足にこぎつけた。以来、祭や防災面で支援が得られるようになり、行事にも活気が増した。現在も活動は継続中で、本気は伝わると学んだ。
○…カラオケが大好きで、行きつけの店の仲間で作る「キャンドル歌仲間愛好会」の会長でもある。会では年一度、チャリティー大会を開き、「復興の一助になれば」との思いで被災地へ義援金を送っている。この8年間で福島や熊本に送った寄付金額は総額1300万円超。「人も地域も支え合う。人情に溢れ、こんな素晴らしいところは他にない」と、いずみ愛は止まらないが、自身の人情深さも人一倍だ。
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