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泉区 人物風土記

公開日:2019.09.26

高齢者の食事会「飯田八日会」の代表を務める
山内 道子さん
上飯田町在住 67歳

できることを自然体で

 ○…「好きなことなので『ボランティア』という感じもないです。お役に立てているのだとしたら嬉しいですね」とにこやか。飯田八日会は上飯田地区の高齢者を対象に年に8回、いずみ中央地域ケアプラザで無料の食事会を開く。同地区社協の協力のもと「高齢者の外出のきかっけに」と1998年に発足。自身も当初から関わってきた。

 ○…スタッフ16人が分担しながら作るのは、毎回80食前後の創作料理だ。担い手側の高齢化も進む中、それでも手作りにこだわるのは、栄養バランスが良く、オシャレで季節を感じられるような旬のものを食べて欲しいという思いから。衛生面はもちろん、食べやすさを考えた食材選びや、縁起を考えた献立数など徹底した目配り気配りは、ただただ心置きなく楽しんでもらうため。参加者たちの「おいしかったよ」の言葉と笑顔がパワーの源だ。

 ○…結婚を機に泉区に移り住み約40年。岩手県出身の自身にとって、自然あふれるこの土地が性に合っている。PTAにはじまり、通算5年務めた向ケ原自治会長、現在も続く「みどりと花の会」代表、健康体操グループ「スマイル」の代表など、これまでついた数多くの肩書は、そのまま地域愛の表れ。それでも「どれも健康づくりみたいなものですよ」とサラリ。肩ひじ張らない自然体が自身のキーワードのようだ。

 ○…2人の娘から生まれたのは4人の男の子。身体全体で表現してくるエネルギーを全力で受け止める日々は大変でもあるが、常に喜びが勝る。頭の中には料理のレパートリーが無数に叩きこまれているが、孫たちのリクエストは決まって鍋。改めて、囲んで食べる幸せに気づかされている。ちなみに自身の大好物を問うと「アルコールかな」とおどけてみせた。

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