いずみ中央地域ケアプラザが住民らとともに進めている高齢者の外出支援に向けた「和泉中央お出かけプロジェクト」に、和泉小学校の4年生児童が加わることになった。地域課題に大人と子どもが一緒になって取り組む枠組みが動き始めた。
同校の4年生児童は今年、総合学習の一環として地域の課題を見つけだし、その解決方法を考える取り組みを進めてきた。今年はテーマを「福祉」に設定。中でも地域社会の高齢化が著しいことから、特に「高齢者」について学んできた。
9月からの授業を通し、児童たちがたどりついたのは「年齢を重ねても、心身の健康を維持するためには、人との関わりを持ち続けること。外出の重要性」だ。その後、学校は、いずみ中央地域ケアプラザや区社協の職員たちを講師として招き、学びを深めていった。
10月に入り、2度にわたる特別授業で高齢者支援の現状や身体的特徴を学習。その上で、高齢者の外出支援を考えた時、自分たちにできること、やってみたいことを具体的にあげていった。
10月24日の学習の終わりに、講師を務めてきた生活支援コーディネーターの加藤達也さんは「支援の仲間を増やしたい。皆さんも考えたことを大人たちの前で発表してみませんか」と呼びかけ。児童からは「やってみよう」と声が上がった。
これを受け、10月31日にはプロジェクトの移動部会が同小学校で開かれることが決定。同ケアプラザの会議で始まったプロジェクトは、新たな展開を見せ始めた。加藤さんは「高齢者を地域全体で支える体制が動き始めることにわくわくしている。具体的な活動はこれからだが、実現に向けた話し合いを進め、継続できる土壌を作っていきたい」と意気込んでいる。
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