横浜市立中和田中学校PTA(野中慎一郎会長)がこのほど、2019年度(公社)日本PTA全国協議会会長表彰を受けた。SDGsを意識した学校と地域の連携や、発展途上国の学校給食支援の取り組みが評価された。
この表彰はPTA活動の資質向上と活性化のため、日々の活動で顕著な業績をあげたPTA、その他の団体・個人に贈られるもの。11月15日には表彰式がホテルニューオータニで開かれた。同校は団体の部で受賞。そのほか市内では、神奈川区の子安小学校と中丸小学校が受賞している。
同校はこれまで、持続可能な社会づくりの担い手を育む「ESD推進校」として校内環境の改善や、授業や委員会活動等でSDGsに関する学びを深めてきた。
一方PTAでも昨年度から、その取り組みを学校全体に広めることに注力してきた。例年の「制服リサイクル」や夜間パトロール等に加え、WFP(国連世界食糧計画)の「レッドカップキャンペーン」に参加。文化発表会の会場で保護者を対象にコップを販売し、その売上金を寄付するなど、発展途上国の学校給食支援等へつなげてきた。結果、レッドカップは、およそ180個、約9万円分が売れた。一連の活動は「ESD推進校」のPTAとしての姿勢を校内外に知ってもらう意味でも大きな意味があったという。
このような新しい取り組みが評価され、区PTA連絡協議会から推薦を受けると、今年6月には横浜市PTA連絡協議会会長賞、9月には優良PTA神奈川県教育委員会表彰を受けた。
「楽しもう」を合言葉に
現在、本部の保護者メンバーは6人。役員たちは「驚きの連続だった」とこれまでの受賞を振り返る。その上で「子どもたちを想う気持ちはもちろん、自分たちが楽しく前向きに取り組んできたことが大きかったのではないか」と話す。野中会長は「保護者、先生、地域の皆さんに感謝。今後より一層、皆さんがPTA活動に目を向けるきっかけになれば嬉しい」と話した。
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