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【医師に聞く新型コロナへの対処】 人と会わない、距離をとる 手洗い・3密回避は大前提
感染拡大が続く新型コロナウイルス。日々発表される患者数にばかり目が行きがちですが、対策は感染症について正しく知り、とにかく基本を徹底することに尽きるといわれています。
そこで今回は、予防方法や暮らしの中で浮かぶ疑問や心配事などについて、泉区役所福祉保健センターの医務担当部長で医師の木我陽子先生に話を聞きました。
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Q…コロナウイルスは、そもそもどういうものか
木我…全部で7種類ありますが、感染力が強く、死亡者も多いのが2003年のSARS、2015年のMERS、そして今回のCOVID─19の3種類です。新型ですから、誰も抗体がないわけで、ウイルスがあればすぐ感染してしまいます。
Q…どのような状況で感染するのでしょうか
木我…最も注意すべきは感染者のつばやくしゃみ、咳などと一緒にウイルスが放出され、それが周囲の人の口や目や鼻から入り込む「飛沫感染」です。だからとにかく人と会わないのがベストです。感染者がウイルスがついた手で回りのモノを触り、それを別の人が触ることで感染する「接触感染」もあります。
Q…定期的な通院や突発的な不調時、今の時期どうするのがよいですか
木我…各病院も忙しいと思いますが、受診前に状況を電話で確認するなど、適切な受診方法を聞くのがよいと思います。
Q…食料品の買い出しなど、やむを得ない外出時に注意すべき点は
木我…ウイルスには足も羽もなく、感染は人を介します。できるだけ人と距離をとって下さい。最低でも2mを意識して。
Q…家族内で感染が疑われる人が出た場合、どう過ごしたらよいでしょう
木我…鼻と口を覆い、隔離できる部屋があれば、そこで2週間は人との接触を断ちます。食事も一人、お風呂は最後、話をしないなど徹底を。家族と離れて孤独を感じる場面もあるかもしれませんが、大切な人のためです。ただし、療養者であることを忘れず、十分な栄養と休息を心がけて。
Q…外出自粛下での健康管理方法は
木我…身体を動かさないのは健康リスクです。家でできるラジオ体操などいいのでは。このほか、運動代わりに家事に力を入れるのも良いです。
Q…感染の不安にはどう向き合うべきでしょう
木我…今は少しの身体の異変でも不安に襲われるという気持ちはよくわかります。電話などで人と話し、不安なことをためないのが大事です。また、「不安で人を敵にしないで」とも思います。気をつけていてもかかってしまうこともある。私たちも同じです。
Q…情報はどこからとるのがよいでしょう
木我…横浜市、神奈川県、厚生労働省のホームページで確認して下さい。インターネット環境がない方は、こうしたところから出た情報をお知り合いと共有するなどして頂くとよいでしょう。
Q…医師である先生の日々の過ごし方は
木我…3密回避の徹底とこまめな手洗いは前提で、その他の対策です。まずマスク、なければ鼻と口を覆うものを作りましょう。次に食事です。マスクをしながら食事はできないので必ず一人ですませます。また、必要以上に話をせず、手で顔は絶対に触りません。家に帰って一番最初にするのは徹底的に手と顔を洗うことです。あとは十分な栄養と睡眠を心がけています。
【監修/泉区役所・福祉保健センター【電話】045・800・2401】
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