フェリス女学院大学(横浜市泉区緑園)の学生と飲食店のA.Cafe(同)が共同で考案したメニューの試作品がこのほど発表され、正式なメニュー化に向けて着々と準備が進んでいる。
この取り組みは、昨年実施された同大学内の「都市生活の空間デザイン」の授業をきっかけに企画されたもの。緑園都市をより住みやすく魅力あふれるまちにするため、今回は駅前活性化を大きな目標に設定。住民らによるまちの管理運営組織「緑園都市コミュニティ協会(RCA)」や株式会社相鉄ビルマネジメントの協力のもと、ターゲットを飲食店に絞り、学生が主体となって駅周辺の店舗状況の情報収集や学生利用を増やすための施策を練ってきた。
今回コラボレーションがきまったA.Cafeは昨年4月にオープン。学生側からの提案を受け、同店パティシエの高橋麻美さんは「地域へ馴染む良い機会だと思いました。何より学生の皆さんの熱意が嬉しかった」と話す。商品化に向けて学生たちが提出した5つの案から実現性が高いものをチョイス。2月8日に同店で開かれた試食会では、ハーブサラダチキンと卵をフォカッチャで包んだサンドウィッチにサラダ、スープ、デザートがついたワンプレートメニューがお披露目された。今回上がった意見を反映しながらメニューの改良や値段設定を行い、4月下旬を目安に店舗での販売やフェリス校内での販売をスタートする予定だという。
同企画に参加した藤田梨紗さん(2年生)は「 新型コロナの影響で授業は全てオンラインだったが、無事に実現できてほっとしている。サラダチキンなど学生が日ごろから好んで食べているものを取り入れてくださったのが嬉しかった」。古川晏純さん(同)は 「これまで学校がある場所というだけの印象だった緑園都市というまちが、地域の実相を知り、住む人や働く人の思いを知ることができたおかげでより身近になった」と話した。
正式メニュー化の後は、学生たちがポスターやSNS等などを利用しながら地域に向けて宣伝をしていく予定。また季節ごとにこうしたコラボ企画を続けていくことも検討中だという。
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