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公開日:2021.03.18

中和田中学校
お笑い芸人が卒業祝う
サプライズで訪問

  • 生徒の名前の漢字を「秒で暗記」中

 コロナ禍で学校行事の中止が相次いだ卒業前の3年生に思い出づくりの機会を設けようと、中和田中学校(山義明校長)の教師や保護者らが中心となり、松竹芸能所属のお笑いコンビ「なすなかにし」と「オジンオズボーン」を招くなどのサプライズ企画を行った。



 当日まで「お別れ会」とだけ聞かされていた生徒たち。卒業生それぞれが予定通り歌やダンス等の出し物を披露する中、突如流れた出囃子に体育館全体からどよめきが。その後、なすなかにしの2人が登場すると生徒たちは驚き拍手で出迎えた。軽妙なトークと漫才で会場がどっと沸くなか続けてオジンオズボーンが登場。「秒で漢字暗記」で話題の同コンビの篠宮暁さんが生徒や教諭の氏名に使われている漢字のパーツを分解し音を当てて呪文のように叫ぶと会場は爆笑の渦に巻き込まれた。



 最後はサイン色紙をかけたじゃんけん大会で終了。2組は「卒業おめでとうございます」と生徒の新しい門出に向けエールを送った。



 同校では昨年3月の臨時休校を皮切りに体育祭や修学旅行があえなく中止に。また、部活動でも引退をかけた大会や発表会が軒並み中止となるなど、最後の中学校生活が失われた生徒たちからは度々無念の声が上がっていた。そのような中でも生徒はそれぞれ自宅での自習や授業を真剣に取り組み、遅れが心配された授業は手早に終了。教諭や地域からは「コロナ禍で一生懸命に頑張った3年生に何か思い出づくりができないか」という声が次々と上がっていた。



 そこで計画したのが3年生へのサプライズ企画。まずは1・2年生が「卒業式に花が咲くように」と中庭の花壇を整備したほか、思い出の曲を題材に壁画を作成し3年生を驚かせた。



 更にPTAや同窓会が企画したのが今回のサプライズ訪問。外部に情報が漏れないよう細心の注意を払って昨年12月から準備を進めてきた。今回の企画を担当した春原和也教諭は「地域や保護者の皆様の協力があって実現できたこと。最高の想い出になれば嬉しい」と話した。

 

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