綾瀬市小園の東名高速道路「綾瀬スマートインターチェンジ(IC)」が3月31日正午に開通した。綾瀬市のほか近隣市の住民の利便性向上や地域経済の活性化、救急医療、防災力の向上にも期待が高まる。
ETC搭載車専用の出入口となる綾瀬スマートICは、綾瀬市内を南北に縦断する県道42号(藤沢座間厚木線)と東名高速道路上下線をつなぐ本線直結型ICとして整備が進められてきた。接続工事は2013年度に着工。当初は18年3月の開通を目指したが、二度の延期を経て31日の開通を迎えた。
横浜町田ICから約9・2キロ、厚木ICから約6・1キロの位置にある。開閉バーの手前で一旦停止する2段階でバーが開閉する仕組みで、普通車の料金は東京まで1100円、厚木360円など。1日9800台の利用を見込んでおり、工事関係者によるとこの規模は「関東最大級」となる。
駐車場も設置
上下線あわせて1日約100本の高速バスが停車する東名綾瀬バス停の入口には有料駐車場と駐輪場が整備された。北側の上り線は車17台、自転車16台、バイク4台で南側の下り線は車29台、自転車24台、バイク6台が駐車できる。
この日は、開通の瞬間を目にとめようと、正午までに上下線合わせて約500人の住民らがかけつけた。下り線付近にいた綾瀬市小園の70代の女性は「最近は暗いニュースばかりだったので明るいニュースを生で見ることができて嬉しい」と、目に涙を浮かべた。新型コロナに配慮して県や綾瀬市は式典を開かなかったが、綾瀬市商工会が正午に花火を打ち上げると、集まった市民から大きな拍手がわき起こっていた。
泉区からも既存の横浜町田ICとほぼ等距離に位置するため、横浜町田で乗降渋滞が発生している際の迂回路としての選択肢のひとつになりそうだ。
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