区内で4番目に開所した、横浜市いずみ中央地域ケアプラザが5月1日で20周年を迎える。これまでの変遷やコロナによる変容を踏まえた次の10年への想いについて、山田実所長やスタッフに話を聞いた。
2001年5月に市内では74番目の地域ケア施設として誕生したいずみ中央地域ケアプラザ。現在は「地域包括支援センター」「地域活動・交流事業」「デイサービス・認知症デイサービス」「ケアプラン作成」の4つの事業を行っている。
開所時からの職員も
開所時から20年間同所で勤務し続けているのが、スタッフの菅野順子さん=写真右。今ではケアプラザの名物にもなった「窓アート」も菅野さんが考案した。5月からは20周年を記念した装飾が展示される。
2階で行われているデイサービスを長年担当する菅野さん。「昔は夫婦二人とスタッフだけでした」という利用者も、今では通常時で40人近くが利用。18年間変わらず利用している人もいるという。「20周年は早いですね。目の前の道も4車線になって、車の出庫も大変になりました」と笑顔を見せる。
役割変わる
開所当初は「地域の集まれる場」としての役割を持っていた同所。地域住民や事業所などによる地域の居場所としての拠点が増えていく中で、ケアプラザの役割も居場所自体の提供から、居場所の担い手のサポートへと変化していった。
交流事業などを担当する生活支援コーディネーターの加藤達也さん=写真左=は近年、コーヒーショップのスタッフを招いてのドリップ講座など企業の力を借りた事業に力を入れる。「あくまでもケアプラザの事業なので、地域へのデビューを後押しすることが一番。企業の力を借りることで、ハードルを下げることができれば」と話す。
次の10年へ
「ふれあい・支え合い」を大事にしてきたケアプラザだが、昨年からのコロナ禍はその理念を揺るがすものとなった。そうした中で同所では、自宅でできる介護予防の情報発信などに努めている。
昨年から所長を務める山田実さん=写真中央=は「これからの10年は地域包括ケアシステムを進めていく中で『この取り組みがなぜ必要なのか』という認識を職員が共有して動いていくことが大切だと思う」と話した。
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