感染症対策でマスクの着用が日常化する中、熱中症の危険性が高まる季節を迎える。今後、梅雨が明けて急に蒸し暑くなる時期は更なる警戒が必要として、泉消防署は注意を呼びかけている。
5月1日から7月4日までの横浜市内の熱中症の救急搬送は62件。件数はまだ落ち着いているものの、同署によると泉区内でもすでに熱中症による搬送があるという。「急に蒸し暑くなるこれからの時期は更に警戒が必要です」と担当者。
昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の対策が求められるなか、気温や湿度が高い中でのマスク着用は、熱中症のリスクを高めるおそれも。同署では対策として、屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できる場合はマスクを外すことや、マスク着用時には、負荷のかかる作業や運動は避けることなどを推奨している。
同署によると昨年5月1日から9月30日まで、横浜市内の熱中症による救急搬送件数は1284人。発生場所は「屋外」が54・2%、「屋内」が45・8%だった。「家の中だからといって油断は禁物。エアコンや扇風機を上手に使用した室温管理を」と担当者。
特に体温を調節する機能が低い高齢者や小さな子ども、過去に熱中症にかかった人は警戒が必要だという。同署では「こまめな水分補給・塩分補給」や「涼しい時間帯での運動、正しい食生活、睡眠など暑さに備えた日頃からの体づくり」を勧めている。
警戒アラート運用開始
今年度から環境省と気象庁が全国で開始した、熱中症の注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」。観測地点で「暑さ指数」が一定以上になり「熱中症の危険性が極めて高くなる」と予測されると発表される。担当者は「アラート発表時には屋外での運動の中止・延期など、より積極的な予防行動を」と注意を呼びかけている。
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