泉区医師会の新会長に就任した 金井 光さん カナイ眼科院長 61歳
患者の声に寄り添う
○…泉区内130の診療所が加盟する泉区医師会。その会長を今年6月から務めている。目下最大の取り組みは新型コロナウイルスのワクチン接種。区内でも5月に始まった集団接種では、3人の役員が中心となり会員に協力を呼びかけ。多くの会員が問診業務に参加している。「私も明日当番です」と会長自身もその一人だ。一方で団塊の世代が後期高齢者となる「2025年問題」も課題。「専門の役員の医師とともに、一番いい方法を見つけて区内の医療問題を調整していきたい」と語る。
○…大宮出身。実家は時計や貴金属の販売店を営んでいたが、眼科医の道を志したのは中学生の頃。海外での近眼矯正手術のニュースを見て「近眼を治す仕事をしてみたい」と思ったのがきっかけだった。大学進学を機に横浜に転居し、卒業後は県内の病院で眼科医として勤めた。独立開院は17年前。物件を探していた際「活気があるけど眼科が少ない」と立場駅近く、かまくらみち沿いの今の地を選んだ。スタイリッシュな院名ロゴは実家の店舗の看板から取ったものだ。
○…医師として心掛けているのが「患者さんの話をよく聞く」こと。「患者さんがこちらに伝えたいと思っていることは時間がかかっても聞いてあげたい」と寄り添う。地縁のなかった開院当初は「患者さんが一人も来ない」と大変だったというが、丁寧に接する姿勢が徐々に地域に評価され、口コミで患者が増えていった。
○…保土ケ谷区の自宅のベランダには口径15センチの天体望遠鏡が。子どもの頃から星を見るのが好きで、最近の日課は木星観察。日によって模様の異なる地表を衛星が通り過ぎていく光景に「宇宙って動くなぁ」と感動する日々だ。
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