泉区在住の「刀絵」作家、宮本なるさんが手掛けた作品が鶴岡八幡宮(鎌倉市)に奉納され、今年のぼんぼり祭りで展示された。
「刀絵」とは伝統的な和鋼の小刀を用いた切り絵のこと。宮本さんが考案した独自の技法で、ハサミやカッターよりも切れ味が鋭く、木版画のような力強い世界観を生み出だせるという。
今回、宮本さんが同社の吉田茂穂宮司に依頼を受けて奉納したのは、人々の穢れを祓い清めるという言い伝えのある水神「瀬織津姫」をモチーフにした直径60cmの作品。制作期間は約2カ月。宮本さんは「コロナを祓うと共に、水害から人々を護って頂きたいという2つの願いを込めて切り起こしました」と作品への想いを語った。
宮本さんは、作家の荒俣宏氏に見出され2005年に「刀絵」を確立。以来、アジアやヨーロッパを拠点に活動。帰国後は歴史上の人物などをテーマに作品を制作し、神社仏閣などに奉納している。
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