秋口にかけてスズメバチやアシナガバチなどの活動が活発になることから、泉区役所が注意を呼び掛けている。区内では植え込みの中に作られていた巣に気付かず、刈りこみをした際に巣に刺激を与え、刺されてしまう人もいるようだ。区福祉保健センターでは「この時期に見つかるハチの巣は、春先に気付かれなかったものが巨大化したもの。ハチの数も多いので、巣が見つかった場合にはまずは相談してもらいたい」と話している。
ハチは近年生息範囲を住宅街にも広げ、民家の軒下や屋根裏、庭先などに巣を作るケースが増えるなど日常生活での遭遇確率が高まっている。アレルギー反応により場合によっては死に至るケースもあり、注意が必要だ。
スズメバチ研究の第一人者として知られる保土ケ谷区在住の中村雅雄さんは「緑地が減少し、山にもいい営巣場所が少なく、雨風をしのげる人家などの方がハチにとっても暮らしやすい環境になっている。空き家など人の手が入りづらい箇所などに巣を作ることもある」という。「実際に刺されたら、冷水で患部を流して虫刺され薬を塗るのが有効。気分が悪くなったり、蕁麻疹が出たらすぐに病院へ」と中村さんは注意を呼び掛ける。
アシナガバチの駆除方法を紹介
区役所では職員によるハチの巣の駆除は行っていないが、駆除の方法に関するアドバイスや駆除業者を紹介している。住宅街周辺で巣を作ることが多いのがスズメバチとアシナガバチ。巣の形状がそれぞれ異なり、見分けることができる。
アシナガバチはスズメバチに比べ攻撃性が低い種類とされており、比較的簡単に自分で駆除できるケースもあるという。泉区役所のホームページ上(https://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/kurashi/sumai_kurashi/seikatsu/soudan/gaityueisei/ashinagabachi.html)でも駆除方法や注意点などが紹介されている。
一方、攻撃性の強い性格のスズメバチは巣が小さくても駆除は危険を伴うため、区担当は公益社団法人神奈川県ペストコントロール協会を紹介。専門の駆除業者への依頼を呼びかけている。
区担当者は「巣を見つけたら早めに対処することが大切。巣を見つけたら相談してほしい」と話している。問い合わせは同センター生活衛生課環境衛生係【電話】045・800・2452へ。
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