児童向け・地域住民向けの2部制で100周年の式典を10月30日に開催した岡津小。会場となった体育館の天井には児童たちの夢が書かれた白い鳥のペーパークラフトが吊るされ、式典の雰囲気を高めていた。
児童式典のメインは学年ごとによる学習発表。学校の歴史や岡津のまち・学校周辺の生き物紹介などについてそれぞれイラストや映像を用いて説明した。いずれも全員登校が再開後のわずか1カ月間で準備したもの。発表時以外は教室に戻り、リモートで他学年の発表を観賞した。
地域住民向けの第2部でも和太鼓クラブの演奏や国際協力クラブによる活動発表に児童たちが登場。日頃の活動を知る機会となった。
あいさつの中で多くの人が触れていたのが、戦時中の1945年4月24日の空襲による校舎の焼失。戦後の校舎再建にあたり、地域住民からの寄付や隣接する三嶋神社の木を伐採して木材に充てたエピソードとともに、今に続く地域と学校の絆の強さに触れていた。
また地域の功労者として、第14代PTA会長を務めた実行委名誉委員長の西ヶ谷保秀さんに感謝状が贈られた。
学校長あいさつから校長 宮路ますみ
私の手元にあるのは大正10年度、この学校が開校した年の卒業生の指導要領です。初年度の卒業生は41名だったことが分かります。
それから100年。震災や戦争など未曽有の出来事を経験する中でも、地域の皆様、保護者の皆様と教職員が強い絆で結ばれ、この学校を守ろうとする熱い思いが脈々と受け継がれてきました。
100年の歴史を次の時代につなぐ役割を私たちは担っています。この学校で学ぶ児童一人ひとりが岡津の未来を背負って立つ存在であるということを忘れず、これからも我々教職員は子どものより良い成長のために、精いっぱい教育活動に取り組んでまいります。
実行委員長あいさつから中川連合町内会長 小泉正彦
富士の高嶺を西に見て、緑の原野と黄金色の稲穂に囲まれた小高い丘に岡津小学校が生まれ100周年を迎えました。
いつの時代も教育の改善に献身的な教職員をはじめ、地域の方々の物心両面の支援やPTAの連帯意識、学校に対する「地域の核であり大切なもの」としての思いは今でも地域に脈々と流れています。
人口減と少子化・高齢化の中でも、子どもたちの世界にとって地域は足場となり自分を支えてくれる大切なものです。この先どんな世界、どんな社会や時代が待っているか想像もつきませんが、未来と大きな夢を育む岡津っ子教育を、今後も地域は応援していきます。
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