横浜市水道局は1月27日、高塚配水池=新橋町=で採水した水道水から国の基準値(1リットルあたり0・6㎎)を超える0・79㎎の塩素酸が検出されたと発表した。市はその後、水の入れ替えと給水エリアの配水管洗浄を行い、翌28日には基準値以内に下がったことを確認した。泉区内では中川・新橋・緑園の各地区の一部、また戸塚区・瀬谷区の一部で最大約3万6千戸が影響を受けた。
基準値を超える数値を測定した原因は同配水池へ送水している小雀浄水場=戸塚区=で前日26日に発生した、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを含む水を河川に放流した事故によるもの。水道水の消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウムを移送する配管の修理のため、作業用通路内に溜まっていた雨水を河川に放流する作業の途中、配管から漏洩していた次亜塩素酸ナトリウムが含まれることが判明し放流を停止した。
市「健康には影響なし」
横浜市によれば今回検出された数値は、子どもが1カ月毎日1リットルを飲んでも健康に影響がない濃度(1リットルあたり3㎎)を下回り、健康には影響ないとみられる。市は28日早朝から午後2時まで該当地域の地区センターなど14カ所に一時給水車を配置した。水道局浄水課は「事故の重大性を真摯に受け止め、再発防止に全力を尽くしてまいります」とコメントした。
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