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公開日:2022.03.17

中西クラブ
友愛ポイントで活性化
3月末まで試験運用中

  • ポイント対象の項目を説明する田中会長



 中田地区の高齢者が加入するシニアクラブ・中西クラブは、隣近所とのあいさつや散歩といった日々の活動をポイント化し景品と交換できる「友愛・健康ポイント」制度を3月末まで試験導入している。コロナ禍で活動継続が難しい中、地域活性化の一環として考案された。





 この「友愛・健康ポイント」システムを考案したのが、中西クラブ会長の田中進さん=人物風土記で紹介。





 同クラブでは、市老人クラブ連合会が進める高齢者同士が話し相手や見守り相手として支え合う「友愛活動」を、訪問・支援・見守り・援助・たまり場の頭文字を取った「ホ・シ・ミ・エ・タ」として掲げている。





 この5活動に健康づくりや町内活動の要素を加え「会員に声掛けした」「買い物を支援した」「30分以上散歩をした」「町内清掃に参加した」など25項目を選定。それぞれ1回の行動につき3〜0・1までのポイントを割り振り、これとは別に自分でオリジナルの項目も余白スペースに追加できるようにした。





 ポイントは自己申告制。今年1月から3月末までを計測期間とし、会員に点数表が載った申告書を配布。集めたポイントに応じて景品と交換できる仕組みにした。





 店舗で買い物するときに一生懸命ポイントを貯めている妻の姿を見て「ポイントを貯める楽しみを取り入れたら、みんなも反応してくれるのでは」とこの制度を思いついたという田中会長。コロナ禍でシニアクラブの活動継続が難しい中で、皆に受け入れられる制度を目指そうとポイント対象項目の選定や配点などを考えた。





 受け入れられれば4月からは本格導入予定。田中会長は「手ごたえは若干感じている。余白のオリジナルスペースに、皆さんがどんな項目を書いてくれるのかが楽しみ」と話す。





「友愛チェーン」も





 中西クラブではこのほか、隣近所同士での声掛けを目的とした「友愛チェーン」制度も導入。地域を4地区に分け、25〜30人程度のグループ内で隣に住む「お隣さん」会員を紹介。日頃から声を掛け合うことで、見守りや援助活動の輪が広がることを期待するものだ。田中会長は「隣に住んでいた人が亡くなったのを知らないという話も聞く。単身者の会員も多いので、せめて声掛けをしたりして、コロナ禍で励まし合っていけたら」と意気込む。

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