4月開校の小中一貫の義務教育校「緑園学園」を初代校長としてまとめる 野口 弘之さん 緑園在勤 58歳
”心”結び、つくる学び舎
○…「まずは少しほっとしている」。開校式から入学式、着任式などの行事をこなし、給食を含めた通常授業が始まったことに本音がもれる。開設準備担当として2年前からかかわってきた学園の船出。市内3校目となる小中一貫義務教育校だが、市のモデルを担うという気負いは少ない。「楽しみ。できたてで無いものばかり。だからこそ面白い学校に」
○…市内鶴見区生まれ。「何かを残せる仕事に」と教諭を目指した。都内の私立校などを経て、1990年から国語科の教諭として市内中学校などに20年勤務。派遣され台湾の日本人学校で3年間教鞭をふるった経験もある。この間、社会に巣立っていった教え子たち。最初の生徒は40代半ば。関係が続く子どもたちも多い。「コロナ禍で減りましたけど、飲みに行ったりも」。誰に対しても、最終的に行きつくのは信頼関係。教師として、校長として、心に刻んでいる。
○…体調を整えるためと、ジム通いは欠かしていない。「最近ケガをしてしまって」と言うが、「有酸素運動で脂肪を燃焼させてから筋力トレーニング、たんぱく質をとるためにプロテインを」と本格的だ。「でも、土日も忙しくなって少し減るかもしれませんね」。先日、初の公式戦となった野球部の試合も観戦。長年テニス部の顧問だったこともあり、「なるべく公式戦は観たい」とほほ笑む。
○…「『緑園学園』をつくるという気持ち」。単なる小中学校ではなく、他にない学校。準備期間中には地域からの学校愛の深さも実感した。子どもに保護者、地域と教職員。信頼を結び、みんなの学校に。70人の教職員にかけた「ワンチーム緑園」の言葉。時に先頭、時に屋台骨、初代校長が一歩踏み出した。
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2022年6月16日号