神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2022年6月23日 エリアトップへ

銅版画(メゾチント)の個展を6月28日から、旭区のサンハートで開く 宮藤 涼一さん 新橋町在住 72歳

公開:2022年6月23日

  • LINE
  • hatena

黒の中を想像力で照らし

 ○…ベルソーという道具を使って、銅板に無数の小さな点を打ち、作品を仕上げるメゾチント(銅版画)。2年間のうちに制作した作品約40点と約700点のスケッチを並べた個展を旭区民文化センター「サンハート」のギャラリーで開く。これまでも2年に1回のペースで開催しており、「自分にとってのモチベーション。作品一つひとつというより、まとまって何かイメージを感じてもらえたら」。

 ○…日々、思いついたものをスケッチに描くのが日課。見たものや感じたことからインスピレーションを受けたり、時には線を一本引いて発想したりすることも。それをもとに、版画作品につなげている。「削った部分は白になるので、黒から何かを取り出すイメージ。内面を表現しやすくて自分に合ってる」

 ○…父の仕事で全国を転々とした子ども時代。夢中だったのは勉強で、科学者を目指していたことも。だが高校の時に美術と出合い、多摩美術大学に進学。同大大学院を経て、中学校の美術教諭の道に進んだ。版画制作も並行していければと考えていたが、仕事に追われてその時間は取れず。そんな時に出合ったのがメゾチントだったという。「小さな銅板を使って、すきま時間にこつこつと」。次第にその魅力に惹かれていった。

 ○…「『想像力』を育てることが大事」。美術部では部員にそう指導してきた。またバドミントン部の顧問も長年務め、講習会に通うなどして試行錯誤を続けた。「頑張った分だけ、生徒は返してくれる。多くのエネルギーをもらった」。今も市内や大和市の学校で生徒たちに関わっている。個展には教え子もしばしば足を運ぶ。「会心の作品っていうのはない。ただ足跡の中には自分自身の発見もある」

泉区版の人物風土記最新6

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

横浜市内在住 60歳

3月28日

中山 懐利(かねとし)さん

3月末で閉校するいずみ野小学校の学校運営協議会会長を務める

中山 懐利(かねとし)さん

和泉町在住 86歳

3月21日

平川 一博さん

60周年記念誌を発行した和泉町わかば会の会長を務める

平川 一博さん

和泉中央北在住 70歳

3月14日

成田 はるかさん

昨秋に続き、3月30日に和泉遊水地でのフリマを企画している

成田 はるかさん

上飯田町在住 43歳

3月7日

小松 久子さん

全国大会で実績を挙げている横浜緑園高校軽音楽部を顧問としてけん引する

小松 久子さん

横浜緑園高校在勤

2月29日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

2月22日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook