泉公会堂の館長として、テアトルフォンテとの初の合同イベントを控える 古谷 哲さん 秦野市在住 48歳
ふらりと立ち寄る建物に
○…「イズミツインズ」――。泉区の二大文化施設といえる泉公会堂と泉区民文化センター「テアトルフォンテ」をそう呼び、初となる合同イベントを9月3日に控える。泉公会堂では講堂でいずみ吹奏楽団などのコンサートのほか、ロビーでは地域の施設の協力で手づくりパンや花の販売も行う。「2つの施設で楽しい一日にしてもらえたら。両施設を知ってもらうきっかけにもなれば」
○…今年4月、両施設の指定管理者が同じ相鉄企業(株)になったことで実現した今回のイベント。そのタイミングで公会堂の館長に就いた。えびな市民活動センターや大和市勤労福祉会館の館長も歴任しており、「基本的な仕事は共通していても、建物ごとにやはり特徴がある」と語る。コロナ禍で未だ施設の本領発揮に至っていないが、「ありがたいことに少しずつ利用は増えてきている」と前を向く。
○…秦野市出身。車が好きで機械設計の専門学校に進んだが、卒業時期とバブル崩壊が重なり、苦しい就職活動に。「車と同じで電車も好きだったので」と鉄道グループ企業の相鉄企業(株)に入社した。下水道施設の維持管理などさまざまな経験をし、「自分は何屋さんなのか分からない」と笑うが、「同僚たちに恵まれ、一緒に楽しみながら頑張れた」と振り返る。
○…休日には長女とアイドルのライブに出かけることもあり、「親心で応援してるけど、若いエネルギーをもらう」と笑顔を見せる。「公会堂というと堅いイメージだけど、もっと気楽に立ち寄れる場所にしたい。和泉川沿いのベンチに座るような感覚で」。施設責任者の立場で「お客さんに楽しんでもらうためには、スタッフが楽しく働いていないと」と温かな公会堂を目指している。
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