中田中学校(飯塚哲聡校長)の生徒たちがこの夏、スポーツの各種大会で躍動した。
水泳部の景山結菜さん(2年)は第46回関東中学校水泳競技大会に出場し、女子200メートル背泳ぎで1位に。また野球部の八木隼俊君(3年)は市の選抜チーム「横浜クラブ」の一員として、第12回東日本少年軟式野球大会優勝に大きく貢献した。
「夏までに5秒」
170センチの長身を生かした大きなストロークが特徴の景山さんは今夏に向け、全国大会出場の標準タイム「2分21秒54」の突破を目標に設定した。自己ベストと5秒離れていたが、「明確な目標を決めたので、そこを目指して準備してきた」と振り返る。
そして臨んだ県予選会の結果は2分23秒78の6位。全国への出場は叶わなかったが、2年連続で関東大会への出場権を手にした。
8月9日〜11日に茨城県で行われた関東大会は予選はなく、1回のタイムのみで競われた。スロースターターという景山さんだが「最初から身体が動いていたのが分かった。ベストな状態で前半を折り返せた」と振り返る。残り50メートルのターンで先を行く選手を視界にとらえると、スパートをかけて一気に抜き去った。
タイムは2分21秒43――。全国の標準タイムを超える記録に「予選会でないと意味がないけど、自分でもびっくりした」と景山さん。顧問の武井ちあき教諭は「努力家で頑張り屋。勉強も真面目に取り組んでいる。それがつながったのでは」と称えた。
景山さんは「飛び込みやターンも修正して、来年は全国に出場したい」と意気込みを語った。
直球を見つめ直し
小学1年生から少年野球の西が岡ベアーズでプレーしてきた八木君。中田中野球部の顧問を務める高木輝広教諭からは「エースでムードメーカー。どんな状況でもきっちり抑え、25年間見てきて1番の投手」との評価を受け、横浜クラブでも副主将を任された。
「自分が出ても出なくても、声でチームを盛り上げようと思った」と臨んだが、「みんな明るくて、出会ったばかりとは思えないほど仲良くなれた」と笑顔を見せる。
一方、市内から集まった選抜メンバーだけに、仲間のレベルも当然高かった。左腕をオーバースロー気味に振り下ろすフォームの八木君は最速130キロの直球が大きな武器で、「周りを見たら自分が特別速いわけではないと思い知った。でも球速ではない球の質が自分の武器なんだと自信になった」と話し、野球の技術についても意見を交わしたという。
八木君は東日本大会5試合のうち3試合に先発出場を果たすなどチームの優勝に大きく貢献した。今後も高みを目指し、憧れは現役時代投手として活躍した横浜DeNAベイスターズの三浦大輔監督。「コントロールの精度をさらに磨きたい」と力を込めた。
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