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公開日:2022.10.13

中和田小6年3組
「難民に服を届けたい」
児童が寄付を呼びかけ

  • 幼稚園に設置した回収ボックスに集まった服を回収する児童ら

  • 服を一枚一枚確認して分別

 中和田小学校6年3組が難民に服を届ける活動に賛同し、子ども服の寄付を募っている。同校近隣の幼稚園や保育園、コンビニなど8カ所に回収ボックスを設置。児童は「地域の人たちにも参加してもらいたい。難民のことを少しでも考えるきっかけになれば」と話している。

 この取り組みは、ユニクロなどを展開する(株)ファーストリテイリングがUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)と行う「”届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に同校が参加して総合学習の授業の中で行っているもの。子どもたちが主体となり、校内や地域で不要になった子ども服を回収して同社が難民のもとへ届ける。

 7月には同社の社員が出前授業を行い、このプロジェクトや難民について学んだ。難民の動画を見た男子児童は「難民はテレビの中のものだと思っていたけど、動画に出てきた難民の子は僕たちと同じだと感じた。『服を渡す』ではなく『仲良くしたいからプレゼントを贈る』気持ちでやりたいと思った」と話す。

160cmまでの子ども服募集

 募っているのはベビーから160cmまでの洗濯済みの子ども服。大人の服や迷彩柄や武器、ドクロ、血液柄などの戦争を連想させるもの、下着、靴、帽子など服以外のものは除外となる。

 児童は出前授業の後、ポスターや回収ボックスを製作し、夏休み明けに各所に設置。現在は週1回程度回収を行っている。回収後には校内でサイズ、季節、種類別に仕分け。ポケットの中身確認や服に書かれた英単語の意味までチェックし、不適切なものは除外しているという。

 同校では昨年も6年生が同プロジェクトを行っており、「下の代につないで広げていくだけでなく深めていきたいと思った」と話す。また、「コミュニケーションプラン」と称し、コロナ禍で地域のつながりが薄くなる中、さまざまな取り組みを通して深めることを目指しており、今回のプロジェクトもその一つと位置付けている。

 服の回収は10月末まで行い、11月には難民へ服を届ける予定。その後、寄贈した様子をまとめたレポートが学校に届く見込みだ。児童らは「難民の人にぜひ服のプレゼントをお願いします」と地域に呼びかけている。

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