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泉区 人物風土記

公開日:2022.11.03

新橋地域ケアプラザで11月19日から「秋の鉄道写真展」を開く
篠崎 隆一さん
新橋町在住 82歳

只見の魅力を記録し続け

 ○…趣味で鉄道写真を撮り続けて50年以上――。地元の新橋地域ケアプラザで11月19日から、「秋の鉄道写真展」を開く。ケアプラザからの依頼で、同所では今春にも桜をテーマにした写真展を開いた。これが好評だったため、今回は満を持して「鉄道」の写真展開催となった。蒸気機関車の写真も多く、「子どもたちにも喜んでもらえたら」と微笑む。

 ○…特に思い入れがあるのが福島県と新潟県を結ぶ「只見(ただみ)線」。列車は秘境を走り、秋の紅葉や雪景色など季節ごとに表情を変える絶景とあいまって、今では人気スポットの1つだ。訪れた回数は「数えられない。100回はゆうに超えているだろうね」。同路線は豪雨災害で一部不通が続いていたが、今夏11年ぶりに悲願の開通を果たし、その場面にもカメラを持って立ち会った。

 ○…名古屋生まれ。会津が両親の出身地で、戦時中には疎開もした。夏休みなどには祖父母に会いに一人で会津を訪れ、その空き時間に駅近くで写真を撮り始めた。「高校生だったから駅員さんがかわいがってくれてさ。年賀状の付き合いも続いたよ」。鉄道写真の魅力は「計画を立て、自分で撮影場所を探す過程が楽しかった。撮ってから現像するまでの楽しみもあった」。それゆえ、便利になった現代はそれらが半減したことに少しさみしさも感じている。

 ○…「ゴルフも断って趣味に費やしていた、普通のサラリーマンだ」。地域活動とは無縁だったが、妻が介護認定の相談をし始めたことでケアプラザを知った。ある時ボランティアをお願いされ、「あいてたらいいよ」と応じるとそれが積み重なり、現在は毎週水曜のラジオ体操や野菜販売も手伝っている。「いつの間にか、こっちが優先になっちゃったね」

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